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スマートシティ竹芝の構想を解説

竹芝は山手線の浜松町駅の東側、東京湾に面した地区です。その場所でスマートシティ竹芝というプロジェクトが行われています。今回はスマートシティ竹芝について解説をしていきます。

スマートシティ竹芝とは

スマートシティ竹芝は、東京都が2020年のオリンピックに際して、築地や豊洲などの臨海部の将来像を描く「東京ベイエリアビジョン」の一部のプロジェクトである。東京ベイエリアビジョンの基本コンセプトは「東京ベイエリアを世界に発信すること」です。竹芝地区はリニア中央新幹線の始発駅となる品川からも近く、浜松町から広がる再開発エリアの一端を担っています。竹芝エリアは2015年3月に国家戦略特別区域計画の特定事業として内閣総理大臣からの認定を受けています。その竹芝でデジタルxコンテンツ産業の集積による国際ビジネス拠点にすることを目指したスマートシティ構想が「Smart City Takeshiba(スマートシティ竹芝)」です。

東急不動産

東京ポートシティ竹芝とは

スマートシティ竹芝プロジェクトの第一弾として、建設されたのが東京ポートシティ竹芝です。この建物は東急不動産とソフトバンクが「共創によるまちづくり」の第一歩として建設しました。ソフトバンクは2021年に本社をこの竹芝に移転します。このエリアで都市型スマートシティのモデルケースの構築に取り組んでいます。ビル建築や運営に強みを持つ東急不動産と最先端テクノロジーの知見のあるソフトバンクが両者の強みを活かして推進してきているスマートシティプロジェクトです。

東急不動産

ソフトバンクはSmart City Takeshiba 1.0として、本社オフィスを竹芝に移し、そこで様々なソリューションを実装する計画です。その後にSmart City Takeshiba 2.0として、竹芝地区全域にモビリティや防災など、生活に便利なソリューションを展開していきます。そしてSmart City Takeshiba 3.0として竹芝地区と他都市の連携を目指しています。下記では東京ポートシティ竹芝のバーチャルツアー動画を見ることができます。

Smart City Platform

東京ポートシティ竹芝では、Smart City Platformというシステムを構築しており、これをデータのハブとして様々なことを行っています。東京ポートシティ竹芝には1000を超えるセンサーが取り付けられており、そのセンサーからの情報がSmart City Platformに集まっています。その情報は、店舗の混雑状況、エレベーターの混雑状況、トイレの空き状況、訪問者の顔認証など様々な場面で利用されています。ビル内部のテナント向け、オフィスワーカー向け、ビル管理者向けにもSmart City Platformをもとに様々なソリューションを提供しています。

テナント向け

Smart City Platformからの情報を店舗向けに「来店者の属性分析レポート」として提供したり、空席率などに応じた「限定クーポン」を自動配信する機能を提供しています。また店舗ごとの混雑状況を可視化することで、来館者は混雑していない時に店舗へ行くことができるなど、様々な活用がされています。

オフィスワーカー向け

Smart City Platformからの情報をオフィスワーカー向けに分析して、エレベーターホール、飲食店、トイレなどの「混雑状況」をワーカー専用アプリに連携して表示しています。また、オフィスフロア入館時にAIで温度を検知する「顔認証ゲート」や最も効率の良いエレベータへの誘導など、働く人にさらに安全で快適な環境を実現しています。

ビル管理者向け

Smart City Platformからのデータをビル管理者にも役立てており、AIカメラやセンサーから取得したデータを分析して警備や清掃を含めたビル運用管理の効率化に役立てています。

東京ポートシティ竹芝のプロジェクト概要

まとめ

スマートシティ竹芝は国家戦略特区となったことを契機に一気にスマートシティ化を進めています。東京ポートシティ竹芝では様々なICT機器の導入により、デジタルを活用したビルづくりがされています。今後はそこでの実験の仕組みが竹芝の街の中でも利用されるようになり、その後は東京都、日本中に広がっていくと思います。街作りに最先端デジタル技術を活かして人々が便利に快適に仕事をして暮らせる街がどんどん広がっていくのではないかと思います。