スーパーシティやスマートシティでよく聞く「オプトイン」という言葉について解説します。
オプトインとは
オプトインとは、データの取り扱いについて事前に許可を得ることを指します。反対にオプトアウトは、データの取り扱いについて許可を得ないことを指します。
オプトインという言葉自体はマーケティングや広告でよく使われています。
スーパーシティ構想におけるオプトインとは
スーパーシティ構想で「オプトイン」という言葉をよく聞くのは、スーパーシティ構想ではデータの取扱い対する規制緩和がなされ、個人情報の漏洩や監視社会を心配する声がよくあがるためです。
オプトインに関する各自治体の回答
鎌倉市のオプトインに関する考え方
鎌倉市では、情報提供は合意できるもののみとしています。
スーパーシティで、果たして私たちの生活が豊かになるのか、疑問です。個人情報をまとめて掌握されるだけなのではないでしょうか?
情報の提供・開示には、「自分のこの情報を提供してもよい。」と合意できるもののみを、目的を限定して情報提供を行う「オプトイン」とデータをとることが前提で、同意しない場合は申し出る「オプトアウト」の考え方があります。
「オプトアウト」は、日本では受け入れられにくいものと考えており、鎌倉市がスーパーシティ・スマートシティに取組むにあたっては、「オプトイン」の考え方を中心に進めていくことを考えています。「オプトイン」は、データを提供する代わりに、自分に何らかのメリットが帰ってくるという制度設計が必要となるもので、例えば、自分の健康診断のデータを提供することで将来の疾病リスクや自分にあった体質改善プログラムの提供を受けることができるといったものなどです。(省略)
会津若松市のオプトインに関する考え方
会津若松市では、スーパーシティ構想の名称にオプトインを打ち出しています。
「オプトインによる共助型分散社会の実現 〜Open My Eyes〜」
人間中⼼の地域DXの実現に向けては、市⺠一人ひとりに丁寧に向き合う必要があり、そのためにオプトインに基づく市⺠からのデータ提供と、提供されたデータを活用したパーソナライズされたサービスの提供の徹底を⾏う。
また、オプトインによるデータ提供&パーソナライズされたサービス提供のサイクルが常態化することで、市⺠同⼠が信頼関係でつながるデジタル共助社会が実現することを中期的に目指す。
まとめ
- 住民に合意を得ることを前提としている
- 住民自ら、データ提供してもらうには提供したくなるサービスを構築する必要がある