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仙台市 × 東北大学のスーパーシティ構想とは!?

仙台市スーパーシティ

仙台市スーパーシティ

宮城県仙台市は人口約109万人を有し、東北地方最大の都市です。そんな仙台市は市内に東北大学のキャンパスを有しており、仙台市のスーパーシティ構想は東北大学の青葉山キャンパスを中心に構築を進める予定となっています。

仙台市のスーパーシティ構想について

仙台市では「市民×大学×ビジネス(C-U-B: Citizen-University-Business)による協働」を掲げています。震災復興10年間で地域社会と科学技術の交点が急速に拡大していることも特徴の1つです。スーパーシティ仙台を実現することにより、都市のトランスフォーメーションを先導して、東北全域への展開を行う計画です。現在日本では東京への一極集中が起きていますが、多核連携の拠点機能を形成して、魅力ある街作りを進めていく計画です。

コンセプト

仙台市のスーパーシティのコンセプトは以下の3つです。

  1. 市民エンゲージメントによる推進力
    市民と社会が信頼でつながり、成長に貢献しあう関係である「エンゲージメント」づくりを進め、市民がサービス開発の主役として参画していくことを目指します。
  2. ソーシャルイノベーションのDXによる深化
    主役となる市民の思いと社会の英知をデジタルで掛け合わせたイノベーションが、持続可能な社会へのサービス展開につながっていくことを目指します。
  3. キャンパスから未来都市が拡がる
    学ぶ場所だけでなく働き暮らす場所として一つのまちとなっている東北大学キャンパスが、未来都市のショーケースとしてイノベーションを発信し、仙台・東北へとスーパーシティが広まっていくことを目指します。
仙台市×東北大学スーパーシティ構想~キャンパスから未来都市が拡がる~(PDF:6,550KB)

区域指定を目指すエリア

仙台市のスーパーシティ構想では東北大学キャンパス内を指定区域として申請を行っています。東北大学キャンパスは非常に広く、学生が1.8万人、教職員が1.6万人、訪問者が月間9.9万人と仙台市民の約10%が交流する場となっています。このように東北大学のキャンパス1つが街になっているため、このキャンパスを利用して、スーパーシティ構想を実現する計画となっています。

東北大学の青葉山キャンパスは2023年度、次世代型放射光施設が稼働予定となっています。隣接地にはサイエンスパークを整備中で、学生や教職員を含むキャンパス訪問者を対象に先行実施し、成果を踏まえで市内外に広げていく予定です。

対象エリアである東北大学の役割

東北大学の役割としては、グリーンでレジリエントな社会デザインに向けた総合知の探究、サイエンスパークをはじめとする真の社会共創場の創造、大学発ベンチャーに代表される知の価値化の加速、これら本学の知と技術及びフィールドを活用することです。そして、青葉山キャンパスで、先端技術を用いたスマートシティの実証とソーシャルイノベーションモデル、ビジネスモデルの構築を図り、その後、市内の各キャンパス(川内キャンパス、星陵キャンパス、片平キャンパス)へ展開していくことが役割となっています。

仙台市のスーパーシティ構想で実装を目指す5つのサービス領域

仙台市のスーパーシティ構想で実装を目指す領域は以下の5つとしています。非常に幅広い領域で最先端テクノロジーを使い、規制緩和とともに、暮らしやすい街を実現していく構想になっています。

  1. 人と社会のつながり
    ダイバーシティ社会やマルチステージ人生において、市民が意欲を持って自身の能力や経験をストレスレスに発揮できる仕組みとサービスの提供を進めます。
  2. パーソナルヘルスケア
    市民の持続的な行動変容を可能とするサイクルを構築し、サービス提供による介入効果を見える化することによって生活習慣の改善につながるサービスの提供を進めます。
  3. ロボットとの共生
    5G環境下で複数ロボットを協調・管制制御する仕組みを形成することにより、暮らしの中で多種多数のロボットによる多様なサービスの提供を進めます。
  4. エネルギー自立分散
    再生可能発電と蓄電池の活用により、レジリエントな小規模分散エネルギーの需給形成と地域内エネルギーマネジメントの見える化を進めます。
  5. マイクロモビリティ
    AIオンデマンドによる利用者のニーズ応じた移動手段として、小型モビリティの実装による移動サービスの提供を進めます。
仙台市×東北大学スーパーシティ構想~キャンパスから未来都市が拡がる~(PDF:6,550KB)

仙台市のアーキテクト

仙台市では4人のアーキテクトを選出しています。アーキテクトとは?については下記にまとめていますので、是非参考にしてください。

【スーパーシティ用語解説】アーキテクトとは?スーパーシティの中核を担う人材「アーキテクト」について解説していきます。...

青木 考文氏(リードアーキテクト:東北大学 理事・副学長)

略歴
1992年3月 東北大学 大学院工学研究科 電子工学専攻 博士課程修了
1992年4月 東北大学 工学部 電子工学科 助手
1994年4月 東北大学 大学院情報科学研究科 助手
1996年4月 同 助教授
2002年4月 同 教授 現在に至る
出典:東北大学

藤原 洋氏((株)ブロードバンドタワー 代表取締役)

日本の起業家・科学者。現在ブロードバンドタワーの代表取締役CEO。インターネット総合研究所の代表取締役も兼務。京都大学にて宇宙物理学の学士、東京大学にて工学の博士を取得。MPEG技術の標準化に大きな貢献を果たした。
出典
Wikipedia
ブロードバンドタワー

渡邊 享子氏(合同会社巻組 代表)

1987年埼玉県出身。東京工業大学大学院社会工学専攻修了(工学修士) 2012年日本学術振興会特別研究員、2013年一般社団法人ISHINOMAKI2.0理事就任を経て、2015年合同会社巻組代表社員。2016年東北芸術工科大学専任講師着任。 2011年大学院在学中に宮城県石巻市へ移住。 1年間でのべ28万人もの災害ボランティアを受け入れた同市で、支援活動にあたる若者向けの賃貸住宅が不足している実態に直面し、被災した空き家の改修、情報提供、シェアハウスの企画運営等の活動を始める。
出典
日経ビジネススクール
社会起業塾

KEENI Glenn Mansfield氏((株)サイバー・ソリューションズ代表取締役)

株式会社サイバー・ソリューションズ 代表取締役社長
学校法人尚絅学院評議員
特定非営利活動法人みちのく情報セキュリティ推進機構 理事
宮城県警察 サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザー
東北大学 非常勤講師
東北工業大学 非常勤講師
公益財団法人 仙台応用情報学研究振興財団 研究主幹
東北大学大学院情報科学研究科 共同研究員
東北インターナショナルスクール 評議員
IEEE 上級会員
ACM (アメリカ計算機学会) 会員
出典
サイバー・ソリューションズ