デジタル・ガバメントとは、行政のIT化により効率化、生産性向上を目指す取り組みのことです。スーパーシティのテーマとして、デジタル・ガバメント領域はあげられています。
デジタル・ガバメント領域詳細
デジタル・ガバメント領域といっても様々なサービスがあります。スーパーシティで提案されているものの一覧です。
- マイナンバー等活用
- インターネット投票の実施
- 仮想住民制度(e-Residency)
- 住民手続の完全オンライン化
- 地域情報通信網による通信費の低廉化
マイナンバー等活用
まえばしIDの活用
まえばしIDとは、「マイナンバーカード×スマホ×顔認証」による複合的なものでの本人確認を行うサービスの総称です。
養父市のマイナンバーウォッチ
マイナンバーウォッチという腕時計型のマイナンバーを提供しようと考えています。マイナンバーを申請した人にマイナンバーウォッチを提供し、スマホと連携することでコンビニやスーパーの買物、ポイントが貯まる仕組みを用意するそうです。マイナンバーウォッチのデザインは世界中のデザイナーにデザインを依頼したり、筐体や文字盤は伝統工芸を利用することで、新たな産業を育成する予定です。
インターネット投票の実施
つくば市の公職選挙でのインターネット投票の実施
投票所に行かなくても投票できるようにするサービスです。接触が減るため、感染症のリスクを押さえられる、投票所の設置や受付コストの削減、投票者は、距離や時間の束縛から解放されます。
インターネット投票は、これまでずっと議論されてきましたが、個人の証明の難しさから見送られてきました。技術の発展やマイナンバー等の仕組みで実現できる目処が立ってきているのかもしれません。
仮想住民制度(e-Residency)
加賀市のe-加賀市民
e-加賀市民は、世界中のどこに住んでいる人でも電子的に加賀市民として登録できるサービスです。加賀市に来る動機づけの一つとして提供します。また、市民同様に施設利用やMaaSが受けられるようにします。
住民手続の完全オンライン化
東広島市の行政手続き代行サービス
地域情報通信網による通信費の低廉化
神石高原町の神石高原テレコムの整備
神石高原テレコムとは、町が通信会社を設立することで、町内全域の通信網をカバーし、顔認証やドローンといった通信網が必要なインフラの安定的な運用を目指そうとする取り組みです。神石高原町の資料では、一番最初に神石高原テレコムを記載しているため、重要度の高い取り組みなのだと思います。
まとめ
デジタルガバメント領域は、一見地味ですが、日本全体の効率化や生産性を上げる上で重要なテーマの一つです。一人ひとりが関わる回数は多くないですが、全ての人が対象となるのがデジタル・ガバメント領域の特徴です。
民間のデジタル化と併せて、自治体のデジタル化が進むとより民間もデジタル化が進み効率化されます。色々な面で効率化され、楽になることに期待です。