スーパーシティについて

【図解】スーパーシティとスマートシティの違いとは

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スーパーシティとスマートシティの違い

「スーパーシティ」と「スマートシティ」は似ているようで厳密には違います。ただし、大枠では一緒なので、専門家でも混乱、またはどちらを指しているのかわかりづらいときがあります。

そこでこの記事では、スーパーシティとスマートシティの同じ部分、違う部分について解説していきます。

スーパーシティ・スマートシティ・コネクティッドシティの概要

◯◯シティが多く混乱するので、概要をまず掴みましょう。

スーパーシティ・日本における戦略のプロジェクト名
・シンガポールだと「スマートネーション」、アラブ首長国連邦だと「サスティナブルシティ」、ドバイは「スマートドバイ」など呼び名が異なる
・住民の課題解決のために技術を使うという目的先行型
スマートシティ・ICTなどの技術革新による街づくりのこと
・2000年初頭から活発になってきた概念
コネクティッドシティ・トヨタ自動車のプロジェクト名称で「Woven City」とも言われる
・スマートシティという見方もできるが、トヨタ自動車の敷地内で行う点が
・他のスマートシティと異色。民間企業単独の実証都市

スーパーシティとスマートシティの定義の違い

スーパーシティ

AI及びビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きが国際的に急速に進展していることに鑑み、 暮らしやすさにおいても、ビジネスのしやすさにおいても世界最先端を行くまちづくりであって、 第四次産業革命を先行的に体現する最先端都市

スーパーシティ解説

スマートシティ

スマートシティは、主に情報通信技術(ICT)で構成されるフレームワークであり、増大する都市化の課題に対処するための持続可能な開発手法を開発、展開、および促進します。

thalesgroup

定義から読み取ると、スーパーシティは「暮らし」や「社会のあり方」という言葉を使っており、目的ベースで記載されており、スマートシティは、情報通信技術という手段で都市化を進めると書かれているという違いが見て取れます。

つまり、住民や暮らしを意識したり、目的としているのがスーパーシティ、技術目線、手段ベースなのがスマートシティという区分けができます。

日本という国がスーパーシティという言葉を利用するのは、実証実験や先行研究ではなく本気で街づくりをするという想いが隠れています。

スーパーシティとスマートシティの概念
スーパーシティメディア作成

スーパーシティとスマートシティの内容の違い

定義の違いでは、スーパーシティが目的志向で、スマートシティが技術志向ということがわかりました。

では、実際に内容は異なるのかという点です。

スーパーシティは、都市OSという概念を導入します。都市OSとは、自治体をまたいでも各サービスを同じように使うための基盤です。スマートシティでは、各自治体がいわば独自に技術を利用しサービス提供していました。スーパーシティでは、統一的な規格で日本全体に新しい技術を使って課題を解決しようとしている点がスマートシティと異なります。

都市OSとは
スーパーシティを支える都市OSとは都市OSとは、スーパーシティによって実現する物流、医療、福祉、防災など様々な新しいサービスを提供するための基盤です。基盤と言ってもイメージしづらいですが、例えば、iPhoneはiOSというOSで作られており、プログラミング言語でアプリを作られ、Apple Storeで様々なアプリをダウンロードすることができます。また、アプリをダウンロードしなくても誰もが使う、電話やメール、カレンダーといった機能はiPhoneを購入した時点でインストールされています。...

スーパーシティとスマートシティの法律の違い

スーパーシティは、スーパーシティ法案の中で規制緩和が制定されています。スマートシティは、モデル事業として国土交通省などが定義しているため効力はありますが、法律的束縛は弱いです。

supercity-bill
スーパーシティ法案2020年05月に成立!気になる内容は?「スーパーシティ法案」とは、2020年5月27日に国会で成立した「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律案」の俗称を指します。 スーパーシティによって、自動運転やドローンといった様々な技術によって発展シていく未来があります。スーパーシティの根幹となるスーパーシティ法案について詳しく見ていきます。...

スーパーシティとスマートシティの歴史の違い

スーパーシティとスマートシティの歴史には大きな違いがあります。

スーパーシティ

スーパーシティの成り立ちは、2019年の「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律案」に遡ります。

国家戦略特別区域法の一部を改正する法律案とは、「国や自治体へのデータ提供」を求めるなどスーパーシティの構想を実現するために既存の仕組みを改正する法案です。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/kettei/pdf/r20204_sankou.pdf

2019年なのでスーパーシティは歴史の浅く、まだまだこれからのテーマです。

スマートシティ

スマートシティは、歴史をスーパーシティよりもっと古い1986年まで遡ります。

1986年のロンドンでの自治体のオープンデータ化から始まります。2010年には横浜市においてスマートシティプロジェクトも始まっています。

https://www.mlit.go.jp/scpf/projects/docs/smartcityproject_mlit(2)%2006_minatomirai.pdf

SMART Cities Timeline – SPACE AND CULTURE
http://www.spaceandculture.com/wp-content/uploads/2014/12/SMART-cities-timeline.jpg

スーパーシティとスマートシティ同じ点

同じ点は、いくつかありますが大きくは下記のような対象と手段が同じ点です。

  • 都市を対象としていること(対象)
  • 都市の変革にITなどの技術要素を用いること(手段)

まとめ

  • スーパーシティはスマートシティより新しい概念
  • スーパーシティは住民や暮らしを目的とした未来都市化のことを指す
  • スマートシティの歴史は1986年から始まった
ABOUT ME
畠山大世
ITコンサルティングとして、基幹システム刷新のPMO、要件定義、設計に従事。システムをより深く知りたくなり、エンジニアに転向。機械学習エンジニアとして、レコメンド、スコア予測、データ分析などを経験。 その後、フリーランスとして独立し機械学習だけではなくアプリエンジニアとしてフロント、サーバ問わず開発。また、PdMやプリセールスなどビジネス面も担当。
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