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愛知県大府市(おおぶし)のヘルスケアを重視したスーパーシティ構想を解説!

愛知県大府市(おおぶし)は愛知県の西部に位置する市です。市南部には健康・医療・福祉・介護関連の機関が集中するウェルネスバレーを擁する。自動車産業が盛んな工業都市でもあります。ウェルネスバレーとは、1987年に市が「健康づくり都市宣言」をしたことをきっかけとして、健康・医療・介護・福祉施設が集積しているあいち健康の森付近において健康長寿の一大拠点の形成を目指す取り組みです。

この記事では大府市のスーパーシティ構想について解説していきます。

大府市のスーパーシティ構想

大府市では長年積み重ねてきた「健康都市」の取組と国立長寿医療研究センターを始めとした医療・福祉等の関連機関や産業界と連携した「ウェルネスバレー」の取組に加えて、デジタル技術を中心とした先端技術を活用し、市民が健康を維持し続けることができる都市を目指しています。

大府市では2つの領域に注力していく予定です。1つ目は市民の健康な暮らしの維持・向上そして2つ目が、ヘルスケアへの取り組みとして、デジタルヘルスケア産業の創出を目指しています。長年取り組んできたウェルネスバレーに加え、デジタル技術の活用により、新しいヘルスケア産業の創出を期待しているようです。

大府市スーパーシティ構想

大府市がスーパーシティで挑む先端的サービスの概要

市民の健康な暮らしの維持・向上

市民の健康な暮らしの維持・向上の目指す姿として、パーソナル・ヘルス・レコード(PHR)を出生から終末期まで利用して生涯健康手帳とすることを軸にしています。PHRを活用した健康づくり、介護予防、在宅オンライン等での医療・服薬などのサービス提供、ウェルネスバレー関連機関と連携した認知症予防研究に取り組みます。この取り組みに必要な規制の緩和として、医師法、医療法、薬機法等の上げています。

スーパーシティ構想の新たな取組

  • 出生から終末期までの生涯健康手帳(PHR)
  • PHRを活用した健康づくり、介護予防
  • 在宅オンライン等での医療・服薬等のサービスの提供
  • デジタルヘルスケア産業創出との連携
  • ウェルネスバレー関連機関と連携した認知症予防研究

デジタルヘルスケア産業の創出

日本屈指の健康長寿関連施設の集積地であるウェルネスバレーの強みと自動車関連のものづくり企業の高い技術力を生かし、ICTに関する連携協定を締結する国内のテクノロジー企業と連携を図りながら、次世代のデジ タルヘルスケア産業を創出するような取り組みを行います。これまでの取り組みとして

  • ソフトバンク株式会社や富士通株式会社との「ICTに関する連携協定」
  • 新製品・サービスのウェルネスバレーブランド認定制度
  • 福祉施設におけるAIロボット技術の実証

等があります。

スーパーシティ構想での新たな取り組み

  • 医療・福祉・介護業界のニーズ収集と民間企業とのマッチング
  • 医福工連携による新製品・サービス、ビジネスモデルの共同研究・開発
  • 新製品・サービスの実証フィールドの提供
  • デジタルヘルスケア・スタートアップ支援拠点の開設
  • 新製品・サービスの商品化とデジタルヘルスケアの産業化

スーパーシティ構想推進体制

大府市のスーパーシティ構想推進のための下記となっています。なお、スーパーシティ構想において必須であるアーキテクトに関する記載は大府市からは公開されていませんでした(2021/06/15現在)

まとめ

愛知県大府市のスーパーシティ構想の特徴としては健康、デジタルヘルスケア産業創出であるということが明確に示されています。大府市は長年健康寿命を伸ばすためにウェルネスバレーの取り組みを行ってきており、これを進化させる予定となっています。しかしながら、大府市の検討内容は今の延長ではなく、目新しい施策は非常に少ない印象です。他の立候補地と比べても公開されている資料が非常に少なく、今後の取り組みが分かりづらい部分が多いです。

スーパーシティ構築には大きな労力がかかりますが、実現することにより、住民の生活の質が向上してより健康に生活することができる社会を作っていこう取り組みなので、是非大府市のスーパーシティ構想の詳細な議論をしていただきたいと思います。

ABOUT ME
市川駿
ITコンサルタント&経営者。アイルランド🇮🇪の国立大学でコンピュータサイエンス&ビジネスを学び、ITコンサルタントとして様々な企業のビジネスをITを用いて加速させることを得意とする。エンジニアとしてバックエンド、フロントエンドの開発も行うことができる。
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