事例

沖縄スーパーシティ恩納村から石垣市で実施

スーパーシティ沖縄

沖縄県は元々本島の恩納村でスーパーシティ構想を検討していました。最終的に提出されたのは、石垣市で提出されています。石垣市では、空港や港を中心としたエンタメ施設の充実を図ったスーパーシティ構想を打ち立てています。観光地としても有名な石垣市のスーパーシティ構想について解説します。

沖縄県は元々の恩納村でスーパーシティ構想

沖縄県は、恩納村においてスーパーシティ構想の公募を行っていました。恩納村では、開発や米軍基地の影響で赤土が流出しまい、池が赤く染まる問題や医療の問題などを抱えていました。問題を恩納村にあるOIST(沖縄科学技術大学院大学)と連携して解決していく構想を打ち立てていました。

恩納村ではなく石垣市を選んだ理由は、スーパーシティ構想の推進のしやすさがあると思います。恩納村は沖縄県本島で米軍基地などもあります。一方、石垣市は離島であり、離島ならではの課題もあるためスーパーシティ構想のアイデアも検討しやすかったはずです。

沖縄件石垣市のスーパーシティ構想とは

スーパーシティ構想の提案エリアは空港と港周辺

石垣市のスーパーシティ構想では、石垣空港周辺と石垣港周辺の2拠点で提出しています。空港や港付近ということもあり、新規開発していくグリーンフィールド型を採用しています。

スーパーシティ構想の提案内容・概要は?

空港周辺は、アジアに最も近いアクセシビリティを活かし、エンタメを充実させる構想があります。元々石垣島は観光地として有名なのでスポーツパーク、アカデミーを中心にするとともに観光拠点としてのホテル、グランピングパーク、商業施設を想定しています。

港周辺は、世界を巡る大型客船が着岸できる岸壁、アジアや離島からの船舶も多数来航できる立地的優位性を鑑み、リゾート観光拠点、国際交流エリア、地場産業振興エリアなどを整備して、データ連携インフラや市民、来訪者へのICTを活用したサービスを提供できる取組を行う予定です。

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沖縄県石垣市のスーパーシティ構想連携事業者

主となる連携事業者

  • 株式会社プラネット社
  • アクセンチュア株式会社
  • 株式会社隈研吾建築都市設計事務所共同企業体

プラネット社は、都市開発の会社です。直近だと沖縄県にホテルを作っているようです。

アクセンチュア株式会社は、外資系のITコンサルティングを行っている会社です。会津若松市でのスマートシティ構想をこれまで手掛けており、会津若松市のスーパーシティ構想も応募しています。

会津若松市スーパーシティ
アクセンチュアが主導する会津若松市のスーパーシティ構想福島県の会津若松市がスーパーシティ構想に挑戦しています。会津若松はスーパーシティが叫ばれる前から都市の改革やデジタル化を推進しています。会津若松市と聞くとアクセンチュアというワードが想起されるほどアクセンチュアと会津若松市が共同でプロジェクトを推進しています。歴史的背景や経緯、スーパーシティの今後の展望について解説していきます。...

株式会社隈研吾建築都市設計事務所共同企業体は、隈研吾氏という世界的にも有名な建築家の事務所です。隈研吾氏は、神奈川県鎌倉市・愛知県常滑市でスーパーシティを推進する人を指すアーキテクトを担当しています。

主の連携事業者と連携する事業者

以下の21の事業者にその他9事業者ほどを加えて合計30事業者と連携していきます。

事業者名領域
丸紅グループ全般
東芝インフラシステムズ㈱エネルギー
パナソニック㈱防犯・予兆医療
㈱フソウ水資源循環
小松マテーレ㈱インフラ整備
㈱共立メンテナンスホテル・寮事業
㈱アジアンエージェンシー労働(働き方改革)
㈱農業総合研究所農業・流通
第一航空㈱移動・物流
㈱FOMM 〔フォム〕移動・物流
CCCマーケティング㈱生活・空間
㈱ティエムエー観光
ケネディクス㈱不動産投資
㈱スマートコミュニティ医療・介護
医療法人 医誠会医療・介護
㈱Plan・Do・Seeホテル企画運営
㈱GARDEブランド構築
イーレックス㈱再生エネルギー
IMG JAPANスポーツ・教育
㈱久米設計設計・監修
㈱梓設計設計・監修
出典:石垣市

沖縄県石垣市がスーパーシティ構想で提供するサービス案

リゾート型CCRC

CCRCとは、Continuing Care Retirement Communityの頭文字をとっていて、健康な時から介護時まで移転することなく、安心して暮らし続けることが出来るシニアコミュニティを指します。石垣空港、石垣港に大規模な施設を作り、緑地や診療所、飲食、菜園スペースなどを用意して、キャッシュレス化や自動運転を敷地内で行うという試みです。

健康スマートタウン

健康スマートタウンでは、街全体でリハビリや介護施設の充実、食料の宅配などを送るリアルサービス提供に加え、スマホで健康管理し、快眠の監視や健康の見守りを行うようです。

健康トイレ+健康テレビ

健康トイレは、トイレをIoTデバイス化しセンサーから血圧や体温、体重を計測し、健康データとして収集する構想です。よくあるのはウェラブルデバイスで腕時計なのですが、トイレの発想は面白いなと感じました。日常的に使うものなので、自宅にいる単身の高齢者などにはとても良いと思います。家族とか複数人で暮らしている時に人の判別が少しややこしい問題になりそうですが、大まかな体重やパーソナルデータでAIが判断できそうな気がしています。

参考

ABOUT ME
畠山大世
ITコンサルティングとして、基幹システム刷新のPMO、要件定義、設計に従事。システムをより深く知りたくなり、エンジニアに転向。機械学習エンジニアとして、レコメンド、スコア予測、データ分析などを経験。 その後、フリーランスとして独立し機械学習だけではなくアプリエンジニアとしてフロント、サーバ問わず開発。また、PdMやプリセールスなどビジネス面も担当。
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