スーパーシティによってさらに注目度があがったドローン。ドローンによって、物流問題や調査が難しい場所を上空から無人で可能ということで安全な調査にも期待があります。しかし、ドローンを飛ばすには一定のルールがあり活用まだ現実的ではありません。スーパーシティによってどのようにドローンが活用される解説していきます。
ドローン構想
そもそもドローンとは
ドローンは、無人航空機でラジコンのように操作する機体です。
2014年頃からじわじわと世の中に知られていっています。2015年の6月に急激に上昇しているのは、総務省が航空法について一部改正があったためです。
ドローンの規制
ドローンを飛ばすには決められた場所、決められたルールで飛ばす必要があります。
例えば、許可が必要なときは以下のときです。
- 150m以上の高さ
- 人口が集中している
- 空港等の上空でなにかすでに飛んでいるものがある場所
こういったルール以外の場所では基本的に飛行可能ですが、「日中に飛ばす」「目視可能な範囲」といったルールがあります。特に目視可能な範囲はビジネスや今後スーパーシティとして活用していく上で大きなハードルになります。
スーパーシティ法案によってドローン利用の規制緩和
多くのスーパーシティでは、ドローンの利用を構想に含めている地域が多いです。理由は、スーパーシティによってドローンの規制が一部緩和されることによって利用範囲が広がるためです。
ドローンビジネスが今後も拡大していくので、多くの企業や自治体がスーパーシティ様々な実証実験をしたいと考えています。
ドローンは本当に使われていくのか
つくば市ではドローンとロボットで配送網を強化
つくば市では、配送最適化や医師に推奨された市販薬をドローンで配達することを計画しています。また、生活必需品に加え、災害時の緊急物資などの配送にも使う構想です。
つくば市では、山間部のような人や車が行きづらい場所は、ドローン。郊外や人の多い場所は、ロボットというように使い分ける想定です。なので、無闇やたらとドローンが飛ぶわけではなく、必要に応じて使い分ける戦略です。
神戸市ではすでに実証実験済み
神戸市では2020年8月にすでに実証実験が行われました。
鉢巻展望台をスタートし、記念碑台(六甲山ビジターセンター)に配送し、そのまま鉢巻展望台に戻ってくるというコースでした。山間部で行われた実験のため、山間部などの人や車が到達しづらい場所を想定した実験です。
成ワ薬品株式会社やソフトバンクなどの数社で実証実験が行われました。製薬会社が参画していることで最終的には医薬品を配達したいという思いが見てとれます。
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/433902403543.html
空を飛ぶだけではない、水中でもドローンは活躍
神戸市では空飛ぶドローンだけではなく、水中ドローンでの実験も進めています。
水中ドローンのスタートアップのfulldepthと組み、烏原ダム(立ヶ畑ダム)で貯水施設の点検業務に使えないか検証しています。
まとめ
- 多くの場所ではドローンは規制されているため、使用が進んでいない
- スーパーシティになることで規制緩和され、ドローンを有効活用していく流れに
- ドローンは物流や配送で大きな力を発揮し、特に災害時は大きな活躍が期待できる
- 空だけではなく、水の中でも期待されていてこれからますます増えていく
情シスフォース