スーパーシティ構想の公募への提出が2021年4月16日で締め切られ、坂本哲志地方創生相は2021年4月20日に全国の31の自治体(候補地)から応募があったことを発表しました。例えば、前橋市や長野県松本市などから遠隔医療や自動運転などの提案がありました。民間企業や大学と連携した提案が多くあったのも特徴です。
スーパーシティに応募した31の自治体(候補地)一覧
スーパーシティに応募した31の地方公共団体は以下のようになります。北は北海道、南は沖縄まで様々な自治体から応募があったことがわかります。
北海道更別村
更別村「SUPER VILLAGE」は、100歳になってもワクワク働けてしまう奇跡の農村を目指し、自動移動、IoTヘルスケア、世界No1生体認証の実装で、じいちゃんばあちゃんQOL世界一を実現する
岩手県矢巾町
この構想の推進により、ヘルスケア・医療分野を中心として、病気にならず人生100年時代を健幸に暮らすフューチャー・デザインタウンを目指す
宮城県仙台市
仙台市×東北大学スーパーシティ構想は、市民×大学×ビジネス(C-U-B)の協働により未来都市ショーケースを実現する。多様な人材の活躍機会を創出し、社会の持続的なトランスフォーメーションを駆動する
秋田県仙北市
市民一人ひとりに寄り添う健康サポートサービス、高収益農業モデルで稼げる農業、労働力シェアリングを組み込んだ農業×健康ツーリズム、移動と配達を統合したプラットフォームなど、誰もが幸せな未来の田舎モデル
福島県会津若松市
震災後10年間にわたり市民主導で地域DX実現に向けて推進してきたスマートシティの取組を発展させ、オプトインによる共助型分散社会の実現により、地域経済基盤の強化と市民のウェルビーイング向上を目指す
茨城県つくば市
住民のつながりを力にして、大胆な規制改革とともに先端的な技術とサービスを社会実装することで、科学的根拠をもって人々に新たな選択肢を示し、多様な幸せをもたらす大学・国研連携型スーパーシティを実現する
群馬県前橋市
「誰一人取り残さない」「パーソナライズ」された学育、オンライン選挙、先進医療等の人を中心としたサービスとセキュリティを担保する「まえばしID」「モバイル情報網」等の基盤による多様性のある未来都市の実現
神奈川県鎌倉市
鎌倉のスーパーシティでは、世界に誇る歴史遺産や自然景観の継承と防災・渋滞緩和等の両立を目指し、市民の暮しを豊かにそしてWell-Beingを高める次世代のまちづくりモデルを、世界に先駆けて確立する
神奈川県小田原市
多くの課題を抱えつつも豊かな地域資源に恵まれた小田原市は、公民が連携して発展して行く「持続力あるスーパーシティ」として、市民のいのちと暮らしを守り、未来が輝く「世界が憧れるまち小田原」を実現する
石川県加賀市
観光都市加賀市は、マイナンバーカード普及日本一の強みを生かし、「e-加賀市民」という新たな関係人口の創出と「アジャイルなまちづくり」により、ニューノーマル時代の新たな地方創生モデルを実現する
長野県松本市
超高齢化社会対策として、市民に医療機器が近づく「移動する診療所」を導入する。また、50Hzと60Hzの混在地域であることを生かしたソリューションで市内全域100%カーボンニュートラルを実現する
長野県茅野市
自然と伝統から学ぶ基本を忘れずに、先端技術と健全なデータ管理のもとで、人と社会がいつまでも健康を保ちながら、この地域の資源(支え合いの暮らし、交流の文化、豊かな自然)を磨き輝かせる都市を目指す
静岡県浜松市
浜松市は、「国土縮図型政令指定都市」、「健康寿命日本一」、「ものづくり力」という特徴・強みを活かし、「Well-beingスーパーシティ」として市民の生活の質の向上を実現する
愛知県常滑市共同
中部地域の空の玄関口である中部国際空港島・周辺地域を、最先端技術・サービスの社会実装フィールドに位置付けて、国内最大のモノづくり集積地の強みを生かした「グリーン&イノベーションアイランド」を目指す
愛知県大府市
大府市(おおぶし)は「健康都市」を実現するため、ICT・AI・ロボット技術などの先端技術を活用し、市民の健康QOLの向上とデジタルヘルスケア産業の創出に取り組み、全ての世代が健康でいられるまちを目指す
愛知県幸田町
日本のものづくりを支える三河の暮らしの安心・安全を、災害時と平常時の両面からオールハザードアプローチで支え、新・旧の住民をなめらかにつなぐコミュニティとデータ連携により、まちの愛と幸せを汲み上げていく
三重県多気町等 6町共同
グリーンフィールドで実践した規制改革を、ブラウンフィールドである基礎自治体6町に水平広域展開し、データ連携基盤を活用して、新たな地方創生に向け挑戦する
京都府・精華町・ 木津川市・ 京田辺市共同
高度な研究開発を進めるけいはんな学研都市において、都市マネジメント力や官民連携による住民サービスの向上により社会課題解決へ挑戦し、都市の持続力につながる世界トップの安寧な都市経営エコシステムの構築
大阪府大阪市共同
大阪府・市は、「健康といのち」をテーマに、大阪・関西万博が開催される「夢洲」と都心に立地する「うめきた2期」の2つのグリーンフィールドを先駆けとし、広域データ連携基盤の構築による都市DXを推進する
大阪府河内長野市
住民本位のまちづくり“咲っく南花台プロジェクト”の実績とノウハウを最大限に活かし、全国に点在するオールドタウンの課題解決モデルの構築と、アフターコロナの新たなライフスタイルとして「豊かな生活」を実現
兵庫県養父市
中山間地域にこそ先端技術の導入が急がれるという想いのもと、マイナンバーカードのデジタル化を中心とした先端技術の実証・導入を通して、市民生活の質の向上と中山間地域における持続可能な街づくりを目指す
和歌山県すさみ町
人口3800人の消滅可能性都市の挑戦。町全体を「最先端テクノロジーのショーケース」として、すさみの海などの自然や日常をハイテク体験できる「未来観光の町」で、全国過疎地域の再生モデルとなることを目指す
岡山県吉備中央町
吉備高原都市スーパーシティ構想では、地域特性を活かしたインクルーシブな地域医療・福祉モデル、多様性のある未来型教育モデルなど住民がワクワクしながら安心・安全に生活できる未来型シティの創出を目指す
広島県東広島市
「やさしい未来都市東広島」の実現を牽引するグローカルなピース&サステナブルユニバーシティタウン構想を基に、「市民のしあわせ」(Well-Being)の向上、平和を享受できる社会の実現につなげていきたい
広島県神石高原町
多様な挑戦を受け入れる神石高原町は、「人」の減少により生じた社会変革ニーズに対する中山間地域課題をデジタルと調和する事により克服し成長する社会を取り戻し、国運発展の基礎とする
山口県山口市
広大な市域の中で、人口約1100人の阿東地域地福地区というスモールケースでスーパーシティの取組を地域住民と一体で進め、このモデルを市内全域に横展開を図り、20万人規模のスーパーシティの実現を目指す
香川県高松市
時間や場所の制約から解放される「フリーアドレスシティたかまつ」をテーマに、離島・防災・交通など、政策統合された持続性の高いサービスの実現により、「ひと」と「ひと」とがつながるまちを目指す
福岡県北九州市
北九州市・東田で、世界の環境首都づくりを礎とし、デジタル技術を駆使することで、環境・経済・社会の好循環によるSDGsの加速、脱炭素社会の実現を目指したSuperCity for SDGs構想を提案
熊本県人吉市
令和2年7月豪雨で直面した様々な課題を解決し、次世代につながる、安心安全なまちを創りあげるため、「防災」と「観光」を表裏一体とした、”川”と生き、”川”を活かす未来型復興に取り組む
宮崎県延岡市
日本経済再生のためには、お家芸である製造業が集積する都市で、生産性向上のみならず、教育や防災等の面で、市民が幸せを実感できる都市全体のイノベーションが必要であり、そのモデルを延岡市から全国に展開する
沖縄県石垣市
SDGs未来都市である本市では、持続可能な未来都市の実現に向け、 環境に配慮したまちづくりやデータ連携インフラ、CCRC、新モビリティ、来訪者へのICTを活用したサービス等の実施を予定している
スーパーシティ構想について
スーパーシティ構想については下記で解説していますので、是非ご覧ください。
今後の予定
スーパーシティ構想の地は夏頃に決定!?
有識者でつくる専門調査会や国家戦略特区諮問会議が5月以降にどこ地域をスーパーシティ構想の地として選ぶかを検討していく予定です。政府は夏までをメドに5カ所程度の指定を行う予定です。
当メディアで、スーパーシティに選ばれる自治体を予想してランキングにしています。こちらも併せて御覧ください!
2020年12月28日時点の最新の情報では51の地域(57団体)が応募を検討していたのですが、最終的に正式に応募を行ったのは上記のように31の自治体となりました。
2021年7月:スーパーシティ構想の採択に遅れ
前橋市の市議会議員の小渕かずあき氏のブログによると、スーパーシティ構想の採択が遅れているようです。遅延している理由は明らかにされておりませんが、遅れることは確実のようです。
2021年8月:スーパーシティ構想の採択が未定
前橋市の市議会議員の小渕かずあき氏のブログによると、スーパーシティ構想の採択自体が未定になっています。理由は、応募自治体のアイデアや構想が不十分だということです。
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